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  • 2025.05.16

『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』カード紹介 第6回『ファイナルファンタジーVI』


6月13日にいよいよ発売となる『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』
ここではその発売に先駆けて、全16回に渡り収録カードを紹介していきます!
今回カードになった様々なキャラクターやシーンなどを「ファイナルファンタジー」シリーズのゲーム内容とともにご紹介。

第6回となる今回は、『ファイナルファンタジーVI』から3枚のカードを紹介いたします!

ガストラ帝国の魔導士ケフカが敵対する国を攻め落とすため、毒を用いるシーンを描いた一枚。無差別な攻撃が巻き起こした惨劇は敵味方、双方に衝撃を与えました。



続いては同様のシチュエーションを別々の切り口で描いた2枚をご紹介!
『FFVI』に登場するボスモンスター、魔列車を描いたものですが、列車そのものが敵であること、ずっと追いかけられながら戦うことになる点が印象的です。「メテオストライク」のカードはその魔列車に主人公の一人マッシュが投げ技をかけることができるという、ある意味で衝撃的な一瞬をイメージしています。

今回は3枚のカードを紹介しましたが、特に「メテオストライク」のカードはこだわりの1枚になっているそうなので、この後のコメントと合わせてお楽しみください!

「卑劣な毒攻め」「魔列車」「メテオストライク」について「マジック:ザ・ギャザリング」プリンシパル・ナラティブゲームデザイナーのディロン・ドゥヴネイさんよりコメントをいただきました。

<卑劣な毒攻め>

ヒッヒッヒ!ケフカ、ああケフカ、カード化するにあたって、君からはたくさんの素晴らしい着想を得たよ!『ファイナルファンタジーVI』に登場するケフカは、ゲーム史上もっとも偉大なヴィランの1人で、彼の邪悪さを表す名シーンが山ほど(あまりにも多すぎるほど)あるんだ。私が彼の行いでもっとも邪悪だと思うことの1つが、ドマの川に毒を流したこと。このカードのアートには何とも言えない不気味さがある。水中からケフカを見上げる構図になっていて、まるでカードを手に取る私たちが毒によって水底へと沈みながら、最期に見る光景がケフカの嘲笑う顔のように見えるんだ!この場面の雰囲気を完璧に捉えていて、とてもダークな1枚だと思うね。

<魔列車>

乗り込めー!マッシュのメテオストライクを描くカードがあるなら、魔列車のカードも必要不可欠だ。このカードに描かれているのは魔列車戦の開幕、マッシュ、シャドウ、カイエンの3人が命懸けで走っているところだ!《メテオストライク》を見てもらえばわかるが、この直後にマッシュが振り返り、魔列車へと突撃する!『ファイナルファンタジーVI』をプレイしたことがない人でも、このカードがスピリットになる理由がわかるように、バトルの中で現れる幽霊もアートに追加したんだ。

<メテオストライク>

メテオストライク―なんて象徴的な技なんだ!
オリジナル版の『ファイナルファンタジーVI』では、マッシュがメテオストライクを覚えてあらゆる敵をなぎ倒すんだ。この技は英語版ではSuplex(スープレックス)という名前だが、プロレスのファンなら、スープレックスという単語を聞いたことがあるだろう。相手を持ち上げて、自分もろとも後ろに倒れ込む技だ。ド派手な動きだから、いつ見ても最高さ!マッシュはレベル10で「ひっさつわざ」としてメテオストライクを習得するんだけど、現実世界で見るスープレックスと同じように、いつ見ても最高さ。マッシュがメテオストライクを決めた敵の中で、ゲーム史に名を刻んだほど有名なやつがある。それが魔列車だ。この話がどこへ向かってるか、皆さんもうわかってるね。マッシュが魔列車にメテオストライクを放つシーンは、ゲーム史の中でもマイルストーンになっていて、1994年当時の創造性と文化の豊かさを知ることができる、まさにタイムカプセルみたいなものだ。面白さと壮大さを兼ね備えた名シーンで『ファイナルファンタジーVI』ファンの中でアイデンティティとして愛されるようになった。本作のプレイ動画やRTAでも、マッシュが魔列車にメテオストライクを決めるときはみんなで盛り上がれる。子どもの頃の遊び場で、友だちと一緒に夢中で遊んでいたときのような情熱と、ワクワクを感じさせてくれるんだ。周りの人にも広がっていくくらい強烈なやつをね。休み時間にみんなでお気に入りのゲームの技名を叫びながらタックルしあってたこと、懐かしく思うよ。空想に溢れるバトルに欠かせない技がメテオストライクだったんだ。
おっと、ここまで熱く語りすぎてまったかな。
ピクセルリマスター版の『ファイナルファンタジーVI』では、英語版でもスープレックスがメテオストライクに変わっている。なんてかっこいい名前なんだ!マジックのカード名にもピッタリだ。スクウェア・エニックスさんと本セットに向けて作業をする中で、カード名、フレーバーワード、フレーバーテキストは可能な限り日本語版と英語版で揃えようと決めた。我々の開発ファイルの中で、マッシュ対魔列車のシーンを表現するカードは常にスープレックスと呼ばれていたんだ。このシーンといえばスープレックス、とみんな記憶していたからね。カード名を確定させなきゃいけない時が来て、英語版も「メテオストライク」に改名されていたのを見て、私はガヴィン・ヴァーヘイ、ザキール・ゴードン、そしてダニエル・ホルトと話し合ったのを覚えているよ。みんなでお互いを見合って、「このカードはスープレックスじゃなきゃダメだよな?」なんてことを言い合っていた。このシーンが「ファイナルファンタジー」シリーズの歴史においてとても重要なものであり、当時多くの子どもたちの想像力を育んだものとして認識していたし、実際、本コラボに参加していて、当時子どもだった人たちも同じように感じていたんだ。私はカード名について、スクウェア・エニックス側のプロジェクトチームと話し合った(彼らは本当によく私の話を聞いてくれた。市川さんと山下さんは最高の人たちだ)。そして彼らが『ファイナルファンタジーVI』のタイトルオーナーと監修チームへと事情を説明してくれた。ゲーム用語の整合性を保ちつつ、90年代に発売された当時の作品と、現行のバージョンをどう表現するかについて何度も話し合った。最終的に、私の方から全員で決めたルールを崩しても良いかとお願いをした。そして、さらなる議論を重ねたあと、スクウェア・エニックスさんが、どんなに小さな形であっても『ファイナルファンタジーVI』へのノスタルジーと愛を呼び起こすことが、このコラボの最良の形だと判断してくださった。我々はお互いの素晴らしいゲームを祝うために集まったのだから、プレイヤーたちを喜ばせるためには何でもするというのが、このプロジェクトにとって正しいことだと考えたんだ。スクウェア・エニックスの親愛なる友人たちへ、信頼とサポートを本当にありがとう!そして『ファイナルファンタジーVI』ファンの皆さんへ、プレリリースで友だちと「メテオストライク」決めて楽しんでくれ!

6月6日(金)からは全国のマジック公認店舗でプレリリース(先行体験会)と先行販売が始まります。
そして6月13日には一般販売が開始されます。
それまでの間、「ファイナルファンタジー」シリーズの世界にも触れてみてはいかがでしょうか?
ファイナルファンタジー ピクセルリマスター公式ページ

◆『ファイナルファンタジーVI』
かつて人間と幻獣を結ぶ絆が存在していた時代、人間たちは幻獣の力を借りて戦争を引き起こした。この世のすべてを焼き尽くした「魔大戦」――その終結と同時に幻獣たちは、己の力が人間に悪用されることを恐れて幻獣界へ姿を隠し、彼らが持つ「魔導の力」は人間界から消え去った。
悪夢のような大戦から1000年、ふたたび戦禍が大地を覆う。鉄や火薬、蒸気機関によって復興をとげた世界において、世界征服をたくらむガストラ帝国の皇帝が、失われたはずの魔導の力を復活させたのだ。その力で強大な軍隊を組織した帝国は、周辺諸国をつぎつぎと滅ぼしていく。しかし、すべての者が帝国の横暴に甘んじているわけではなかった。世界を守るため、復讐のため、自分の生きる意味を探すため――多くの者がそれぞれの思いを胸に反帝国組織リターナーに身を寄せ、帝国に抵抗を試みる。双方の衝突は、やがて幻獣をも巻きこみ、世界の存亡をかけた戦いへと発展していく。

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