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  • 2018.12.13

『FF-TCG』世界選手権inロンドンレポート!

先日イギリス・ロンドンにて、『ファイナルファンタジートレーディングカードゲーム(FF-TCG)』の第2回世界選手権「World Championship」が行われました。予選を勝ち抜き世界中から集まった32人の選手、そして昨年の世界王者Tobi Henrietを迎え、激闘が繰り広げられた本大会の様子をレポートします!

■開催式・レセプション

「World Championship」は土曜日と日曜日の2日間をかけて行われ、その直前、金曜日の夜に開会式およびレセプションパーティーが開催されました。

まずスクウェア・エニックスのマーケティングExecutive DirectorのLarry Sparks氏、またHead of Merchandiseの松山氏から選手に激励が送られました。

その後選手たち(リストはこちら)がそれぞれ紹介され、最後に『FF-TCG』プロデューサー兼ディレクターの景山氏からは、「とにかくこの2日間を楽しんで欲しい」というメッセージが選手に送られ、開会式は終了。

開会式後はレセプションパーティーが行われ、その冒頭では『FF-TCG』やFFに関するクイズゲームが行われました。(選手はランダムにチームに分けられましたが、日本代表の4人は偶然にも全員が同じチームになっていました!)

▲チームに分かれ、協力してクイズに臨む選手たち

FFに関するクイズとしては、

  • 『ファイナルファンタジーVII』に登場する「てきのわざ」マテリアを入手できる数は?
  • モーグリが最初に登場したのはどのFF?
  • 『FFV』『FFVII』『FFX』『FFXIII』のうち、女性のプレイアブルキャラの数が男性のプレイアブルキャラより多いのはどのタイトル?

など、なかなか高難易度(?)のものも出題されていました(答えは記事の最後に掲載)。
その後も選手たちはパーティーで親睦を深め、この日はお開きとなりました。

■1日目:予選

夜も明け、いよいよ「World Championship」の始まりです。昨夜とは打って変わって会場には緊迫した空気が流れます。

▲こちらは上位3名に贈られるトロフィー!

予選はスイスラウンドという形式でトータル5試合が行われます。それぞれの試合の勝敗は“Best of Three”、つまり2本先取で決まりますので、なんと最大で15ゲームをプレイする可能性も!いかに集中力を切らさないようにするかが重要です。

また大会はTwitchを通じて生配信され、「フィーチャーテーブル」という配信専用卓も設けられていました。
配信では試合の実況の他、デッキ紹介や選手へのインタビューなども行われました。こちらからアーカイブ配信を見ることができますよ。

そしてこの日の激闘を勝ち抜いた以下、上位8名の選手が2日目の決勝へと駒を進めました。

1位: Jamie Faulkner – イギリス
2位: Taiki Harigai – 日本
3位: Hunter Nance – アメリカ
4位: Josh Ge – シンガポール
5位: Luis Bardon-Burnett – イギリス
6位: Alex Hancox – イギリス
7位: Jason Zhe – オーストラリア
8位: Tobi Henriet – ベルギー

■2日目:決勝

さて、いよいよ第2回世界チャンピオンが決まる日がやってきました。決勝戦はトーナメント、かつ予選と同じく2本先取の形式で行われます。組み合わせはこんな感じ。

1戦目のフィーチャーテーブルは昨年の世界王者・Tobi選手と予選1位通過のJamie選手の対戦。まさに注目の一戦です。

Tobi選手が破れ、Jamie選手を含めた4人の選手が準決勝へと進みました。

いよいよ迎えた決勝戦は、Jamie選手対Alex選手、どちらも地元・イギリスの選手同士の対決となりました。

そして、2日間の激闘を制したのはAlex選手でした!おめでとうございます!

▲左からJamie選手(準優勝)、Alex選手(優勝)、ハリガイ選手(3位)

最終順位は以下の通り。

優勝: Alex Hancox – イギリス
準優勝: Jamie Faulkner – イギリス
3位: Taiki Harigai – 日本
ベスト8:
Luis Bardon-Burnett – イギリス
Hunter Nance – アメリカ
Josh Ge – シンガポール
Jason Zhe – オーストラリア
Tobi Henriet – ベルギー

■閉会式

大会の最後に開かれた閉会式では、スクウェア・エニックスのExecutive Officerの大崎氏が登壇し、来年の世界選手権はアメリカで行われることが発表されました。

Top3にそれぞれトロフィーが手渡され、最後に景山氏より、「チャンピオンはひとりに決まりましたが、この世界選手権に参加していたことを、全員が誇りに思ってほしい」と締めの挨拶がありました。

2019年には『FF-TCG』のファンフェスタの開催が予定されていることも発表され、2018年の世界選手権は幕を閉じました。

■世界チャンピオンインタビュー

見事2018年の世界王者に輝いたAlex選手に、『FF-TCG』の魅力などについて語っていただきました。

—『FF-TCG』を始めたきっかけは何でしたか?
もともとTCGとしては遊戯王のTCGを遊んでいたんですが、何か新しいTCGはないかと探していたところ、もともとFFを知っていたこともあり、『FF-TCG』をプレイし始めました。

—もともとFFを知っていたとのことですが、FFのゲームで遊んでいたタイトルは何ですか?
PlayStation 2が出たタイミングで遊び始めたので、最初に遊んだのは『ファイナルファンタジーX』ですね。そのあと昔のシリーズもいくつか遊びました。中でも好きなのは『ファイナルファンタジーXII』ですね。シェイクスピア風のテーマがすごく好きですし、どのFFタイトルとも違うバトルシステム(ガンビットシステム)、後はキャラクターとしてバルフレアが好きです。

—普段はどのように練習されているのでしょうか。
だいたい週に2日、練習しています。金曜日に知り合いのプレイヤーとパブに集まってプレイし、日曜日にはBrotherhoodというTCGクラブで練習しています。それ以外は家でデッキ構成など考えたりはしますが、物理的な練習は特にしていないですね。

—『FF-TCG』の魅力を教えてください。
そうですね、FFのキャラクターやシリーズの設定がたくさん組み込まれているので、好きなキャラやシリーズが活躍するような遊び方をすることができます。またカードゲームとしては確かに複雑ではありますが、非常に「やりがいのある」ゲームデザインになっていると思います。勝つための努力がきちんと結果となって返ってくるのが、皆に愛されている理由ではないでしょうか。あとはやはり、コミュニティですね。他のどのTCGよりも素晴らしいコミュニティがあります。リリースから2年間、ゲームを続けてきたことによる成熟したプレイヤーベースがあり、また『FF-TCG』のプレイヤーは皆フレンドリーで、とても居心地の良い場所です。

—ありがとうございました。

■総括:景山氏

『FF-TCG』プロデューサー兼ディレクターの景山氏に、2018年世界選手権の総括を伺いました。

2度めの世界選手権に寄せて
さる11月24日、25日、イギリスはロンドンの地で2回目となる世界選手権が行われました。世界一を決める大会を2回目も無事開催できたことに、まずはほっとしています。会場でも言いましたが(僕の英語が通じていればですが)参加した選手、すべてのスタッフ、そしていつも『FF-TCG』を遊んでくれているすべてのプレイヤーのみなさんに感謝いたします。
今年の世界選手権ではヨーロッパ、とくにイギリス勢の活躍が目立ちました。優勝したAlexをはじめベスト4に3名のプレイヤーを送り込んだことはまさに快挙といっていいでしょう。しばらくの間、彼らが『FF-TCG』のトーナメントシーンをけん引していくのは間違いないと思います。しかしながら、地域格差という面ではむしろ昨年より縮まった感がありました。ベスト8には、予選が行われたヨーロッパ、北米、アジア、日本、オセアニアのすべての地域のプレイヤーが名を連ねていましたし、デッキの完成度やプレイングも大きな差を感じることはありませんでした。このことは私自身もガンスリンガーなどで実際に対戦してみて感じてはいたのですが、世界選手権でそれも証明されたのではないでしょうか。

話は変わりますが、僕がこの大会で一番感心したのはプレイヤーのスキルやデッキの完成度ではなく彼らの精神力でした。僕はこの大会ですべてのフィーチャーマッチのテーブルジャッジをしていましたが、『FF-TCG』が生み出される以前からTCGのジャッジをしてきたなかで一番疲弊した2日間だったと思います。彼らがテーブルに着くとその瞬間に空気が変わります。彼らは常に全力で、一瞬たりとも気を抜きません。触れれば切れるような空気を生み出している驚異的な集中力は、僕自身が試合をしているかのような緊張感を与えてきます。このレベルでゲームに没入できるというのはなかなか見たことがありません。まさにトッププレイヤーたちの集まり、という感じでひそかに感動していました。おそらく、プレイヤーのみなさん自身も、対戦後にはいつにもない満足感と疲労感を感じたのではないでしょうか。これぞ世界選手権、という空気を感じとれて運営側の人間としては本当にうれしい時間で、終わってしまうのが残念なくらいでした。
来年は当日発表したとおり、北米で開催の予定です。3回目となる来年の世界選手権でも熱戦が期待できるのは間違いありません。というより、今これを読んでいるあなたにもチャンスがあります。ぜひ世界を狙ってみてはいかがでしょうか。来年、北米でお待ちしております。

これからもますますの盛り上がりが期待できそうですね!
以上、『FF-TCG』世界選手権inロンドンレポートでした!


(FFクイズの答え)
Q. 『ファイナルファンタジーVII』に登場する「てきのわざ」マテリアを入手できる数は?
A.4

Q.モーグリが最初に登場したのはどのFF?
A.『ファイナルファンタジーIII』

Q.『FFV』『FFVII』『FFX』『FFXIII』のうち、女性のプレイアブルキャラの数が男性のプレイアブルキャラより多いのはどのタイトル?
A.『ファイナルファンタジーV』

FF-TCGとは?

ファイナルファンタジーシリーズに登場するキャラクターや召喚獣を駆使して、1対1で対戦するカードゲーム。お馴染みのキャラクターのカードを集めるコレクションとしての要素だけでなく、ルールはシンプルながら奥の深いゲーム性による、カードゲームとしての面白さが最大の魅力。
公式イラストレーターによる描き下ろしイラストも大好評!

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